おすすめの有名戦争映画10選【初心者向け】

 戦争映画の中には作品全体のみならず、特定のシーンだけを切り抜いたものが有名になることもある。そういう意味でも戦争映画の楽しみ方には様々な形があり、意外なことがきっかけで名作が多くの人に知られるのも感慨深いものがある。そのような更なる名作の戦争映画をここで紹介。

 

レマゲン鉄橋

 第二次世界大戦末期、西部戦線ライン川に最後まで残っていたレマゲン鉄橋を巡り、橋の奪取を目論むアメリカ軍と友軍の撤退が完了するまで橋の爆破を遅らせたいドイツ軍との戦いを描いた作品。ドイツ人が英語を話すことなどを筆頭に「惜しい」ところが散見する名作である。

 

遠すぎた橋

 第二次世界大戦における大空挺作戦であるマーケット・ガーデン作戦を、壮大なスケールと映像美で再現した作品。クリスマスまでに戦争を終わらせるはずだった作戦は、様々なミスや悪運が重なり次第にその雲行きは怪しくなっていく。鑑賞時の注意としては、この作品はマーケット・ガーデン作戦についての予備知識がほぼ必須な点である。

 

戦場にかける橋

 太平洋戦争時のタイとビルマの国境線付近にある捕虜収容所に捕らわれたイギリス軍兵士らは、泰緬鉄道建設の一環としてクワイ河にかかる鉄道橋を建設することになる。鉄道橋の建設を通じて人間の尊厳と戦争の不条理さを描いた名作である。

 

ヒトラー 〜最期の12日間〜

 第二次世界大戦末期、ベルリンの戦いと狂気に捕らわれたヒトラーの最期の日々を描いた作品。破滅していくナチスドイツ社会の光景をリアルに描き出すと共に、従来よりも重層的なヒトラー像を描こうとした意欲作でもある。本作中でヒトラーが激怒するシーンをパロディ化した総統閣下シリーズがネットで話題になった。

 

ナバロンの要塞

 第二次世界大戦のさなか、ギリシャのケロス島に孤立したイギリス軍将兵を救う為に、救出作戦の障害となる隣接するナバロン島にあるドイツ軍の要塞砲を破壊することになった特別部隊。ドイツ軍の妨害や仲間の裏切りにあいながらも、要塞砲破壊の為に力を尽くす特別部隊の活躍を描いた冒険映画。

 

日本のいちばん長い日

 太平洋戦争末期、終戦間際の8月14日の正午から8月15日の正午までの24時間を題材に、ポツダム宣言受諾とそれに対する反乱である宮城事件、終戦に向けた人々の姿を描いた傑作である。やはりこれも終戦間際の大日本帝国の状況や関連用語などを事前に知っておいた方が良いと思われる。

 

鷲は舞いおりた

 第二次世界大戦のイギリスを舞台に、ドイツ軍の元降下猟兵(落下傘部隊)のシュタイナーらにイギリス首相のチャーチルを誘拐するという特殊任務が言い渡される。彼らは上手くポーランド兵に偽装してチャーチルが訪れる村に滞在することに成功したが……。ジャック・ヒギンズの有名な冒険小説を映画化した人気作である。

 

バルジ大作戦

 第二次世界大戦の末期、西部戦線で追い詰められつつあったドイツがアルデンヌ方面で大反撃を行ったバルジの戦いを題材にした作品。特にドイツ軍の戦車を描いた作品として名高く、作中で歌われるパンツァー・リートのシーンが非常に有名である。

 

父親たちの星条旗

 太平洋戦争末期の硫黄島の戦いをアメリカ軍視点から描いた「硫黄島2部作」の1作目である。硫黄島の戦いの中で摺鉢山の頂上で掲げられた「硫黄島星条旗」を写した写真と、その旗を掲げた兵士たちのその後を題材にした社会派的要素が混じった作品。後述する『硫黄島からの手紙』とセットで見たい。

 

硫黄島からの手紙

 太平洋戦争末期の硫黄島の戦いを日本軍視点から描いた「硫黄島2部作」の2作目である。戦後、硫黄島で発見された届くことのなかった手紙をきっかけに、指揮官の栗林や一等兵の西郷らの視点から硫黄島における過酷な戦場の姿を再現させた作品。

 

 以上、おすすめの有名戦争映画10選でした。